一人暮らしの家電の費用を調べると、10万円と書いてあるページと30万円と書いてあるページが並んでいて迷います。金額がばらつくのは、どこまでを費用に入れるかがサイトごとに違うからです。家電だけの金額と、家具や日用品まで足した金額が、同じ平均として並んでいます。先に両方の数字を分けて書きます。

結局いくら用意すればいいのか、そこだけ知りたいですよね。まず家電だけの金額から見てください。
家電だけなら10万〜20万円が目安

冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、掃除機をひととおり新品でそろえると、およそ10万〜20万円です。SUUMOが2026年2月にまとめた品目別の目安をもとに合計した金額です。
エアコンが付いていない部屋だと、ここに6万5000円から8万5000円ほど足されます。工事費込みの金額なので、負担はかなり大きくなります。物件を決める前に、エアコンの有無を確認しておきましょう。
家具や寝具、カーテンまで含めた「家具・家電の合計」で見ると、金額は20万〜30万円に上がります。LIFULL HOME’Sとアイリスオーヤマの記事は、どちらもこの範囲を目安として挙げています。
もっと安く抑える形もあります。CLASの記事では、家電をひととおりそろえた場合の相場を7万〜35万円と幅を持たせて示しています。安いモデルだけを選べば7万円台に収まる計算です。
つまり、家電の費用は「何を買うか」より「どのグレードを買うか」で決まります。金額を先に決めてから機種を選ぶほうが、予算がぶれません。
統計の平均は生活用品で32万9570円
全国大学生協連の調査では、下宿を始めた学生の生活用品購入費用の平均は32万9570円でした。2026年度の「保護者に聞く新入生調査」の数字で、171大学生協の5万5076名から回答を得ています。
ここで注意したいのは中身です。この調査の生活用品購入費用には、家電だけでなく寝具、家具、自炊用品、日用雑貨、自転車、インターネットの契約費用まで入っています。家電単体の平均ではありません。
同じ調査では、入居費用が20万6680円、引越費用が3万9830円と出ています。部屋を借りるお金と物をそろえるお金は、別に見ておいたほうが計算しやすいです。
金額が大きいのは冷蔵庫と洗濯機とエアコン
家電の中で費用がふくらむのは、冷蔵庫と洗濯機とエアコンの3つです。この3つで、家電代の半分以上を占めます。逆に言えば、この3つの選び方で総額が決まります。
| 家電 | 新品の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫 | 4万〜6万円 | 100L前後なら2万5000円ほどから |
| 洗濯機 | 3万〜5万円 | 5kgの縦型が中心の価格帯 |
| エアコン | 6万5000〜8万5000円 | 6畳用、工事費込み |
| 電子レンジ | 9000〜1万5000円 | 温めだけの単機能なら安い |
| 炊飯器 | 1万円まで | 3合炊きのマイコン式が中心 |
| 掃除機 | 5000〜1万円 | スティック型は上に振れやすい |
数字はSUUMO編集部が2026年2月に調べたものです。価格は時期と店で動くので、買う直前に売り場で確かめてください。
照明器具は5000〜8000円、カーテンは5000〜8000円ほどです。金額は小さいのですが、初日から要るので忘れずに足しておきましょう。
中古は新品の半分、レンタルは割高になることも
中古で買うと、家電の費用は新品の3分の1から2分の1まで下がります。SUUMOの記事にそう書かれています。冷蔵庫なら1万〜1万5000円、洗濯機なら1万5000〜2万5000円が目安です。
「壊れやすいのでは」と心配になりますよね。保証の付く中古品を扱う店もあるので、購入前に保証期間を聞いておくと安心です。
レンタルは、短期間だけ住む人に向いています。ただしSUUMOの記事では、2年間借りると新品を買うより高くなる場合があると指摘されています。2年以上住む予定なら、買ったほうが安く済むことが多いです。
金額で比べると差が見えます。冷蔵庫のレンタルは2年で3万〜7万5000円、洗濯機は4万5000〜6万円という目安が出ています。中古で買えば冷蔵庫は1万円台なので、2年住むなら中古のほうが安く上がります。
それでもレンタルを選ぶ理由になるのが、退去時の処分です。返すだけで済むので、引っ越しのたびに家電を捨てる人には向いています。転勤が多い人は、金額だけでなく手間も足して比べてみてください。
3点セットは5万5000円から
冷蔵庫と洗濯機と電子レンジの3点セットは、5万5000円から6万5000円ほどです。SUUMOの記事で、一人暮らしアドバイザーの河野真希さんが挙げているパッケージの価格です。
点数が増えると金額も上がります。炊飯器とケトルを足した5点セットで8万5000円から11万円、掃除機まで入った6点セットで14万円から18万円が示されています。
セットが向くのは、選ぶ時間がない人と、色をそろえたい人です。逆に、冷蔵庫だけ大きくしたい人には向きません。1台ずつ選んだほうが、結果として安くなる場合があります。
セットを見るときは、価格より先に中身のサイズを見てください。3点セットの冷蔵庫は85Lから135Lが中心で、自炊をする人にはやや小さめです。洗濯機も4.5kgが混ざっているので、まとめ洗いをする人は容量を確かめておきましょう。
配送日をまとめて指定できるのも、セットの使いやすいところです。冷蔵庫と洗濯機を別の店で買うと、配送日が別々になって在宅の予定を2回とることになります。

セットは安く見えますが、中身のサイズは要確認です。冷蔵庫が85Lだと自炊にはきびしいですよ。
予算は先に3つに分けて決める
家電の予算は、必需品、後回し、備え付け確認の3つに分けて組みます。総額から考えると、どこを削ればいいのか分からなくなります。
ステップ1は必需品です。冷蔵庫、洗濯機、電子レンジに10万円前後を先に置きます。ここは削らない前提で考えます。
ステップ2は後回しにできるものです。炊飯器、掃除機、テレビ、ドライヤーで3万〜5万円ほど。住み始めてから必要だと感じたものだけ買えば足ります。
ステップ3は備え付けの確認です。エアコンと照明が付いているかを管理会社に聞きます。両方付いていれば、7万円から9万円ぶんの出費が消えます。
予算が足りないときは、ステップ2から削ります。炊飯器はパックごはん、掃除機はフローリング用のワイパーで当面しのげます。テレビもスマホやパソコンで代わりになります。
反対に、ステップ1の3つを安さだけで選ぶのはおすすめしません。冷蔵庫が小さすぎると買い物の回数が増え、洗濯機が小さすぎると洗う回数が増えます。毎日の手間として跳ね返ってくる部分です。
必需品に10万円前後/後回し分に3万〜5万円/エアコンと照明の有無を確認
この3つを紙に書いてから店に行くと、金額がぶれません。
ライター日比野多くの製品をレビューしてきたガジェットライター。資格勉強にiPad+互換ペンを愛用しています。販売店などからリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。


