髪を乾かしている途中で、焦げたようなにおいがした。手を止めたものの、続けていいのか分からない。ドライヤーが焦げ臭いときは、いったん電源を抜くのが正解です。
ただ、においの全部が故障というわけではなく、買ったばかりの1回目だけ出るにおいもあります。
今のにおいがどちらなのかを見分ける方法と、掃除で直るときの手順、直らなかったときの進み先をまとめました。

まだ髪が半乾きなんですけど、このまま最後まで乾かしちゃだめですか?
においに気づいたら電源プラグを抜く

においに気づいた時点でやることは決まっています。スイッチを切るだけでなく、プラグをコンセントから抜いてください。そのあと本体が冷めるまで待ちます。
半乾きのまま止めるのは気持ち悪いものですが、焦げたにおいは中で何かが焼けている合図です。あと3分くらい、と続けている間に煙が出ることもあります。
冷めるまでの間に、状況をメモしておくと後がラクです。においが強いか弱いか、いつ出たか、音や振動に変わったところはないか。修理を頼むときにそのまま伝えられます。
残りの髪は、タオルで水気を取ってから自然に乾かせば足ります。すっきりしないと思いますが、1晩ならしのげます。
買ったばかりのにおいは故障ではない
ここは知らないと損をするところです。買って最初に温風を出したときのにおいは、故障ではないことがあります。
シャープの故障診断ナビでは、購入後に初めて温風を出したときの熱で、製造の過程でヒーター線に付いた油の成分などが異臭や煙になって出る場合がある、と説明されています。そのうえで、温風で20分ほど使うと、においも煙も出なくなると案内されています。
ですから、買ったその日の1回目だけにおったのなら、慌てて返品しなくて大丈夫です。判断の分かれ目は、2回目、3回目も同じようににおうかどうか。使うたびに出るなら、それは別の原因です。
もちろん、においが強すぎて息苦しいときや、20分どころか翌日も続くときは、買った店に相談してください。
においの出方で原因が3つに分かれる
使うたびににおう場合、原因はホコリのつまり、コードの断線、内部の部品の劣化のどれかです。出方で見当がつきます。
| においの出方 | 考えられる原因 | 直る見込み |
|---|---|---|
| 温風にすると毎回におう | 吸込口や吹出口のホコリ | 掃除で直ることが多い |
| コードを動かすとにおう | コードの中の断線 | 直らない |
| 風が弱く、音も変わった | モーターなど内部の劣化 | 直らない |
いちばん多いのはホコリです。ドライヤーは吸込口から空気を吸って、ヒーターで温めて吹出口から出す作りなので、空気と一緒にホコリや髪の毛も吸い込みます。それがヒーターに触れて焦げます。パナソニックの質問回答でも、この形が原因として挙げられています。
コードが原因のときは、持ち方を変えたり、コードを曲げたりしたタイミングでにおいが変わります。中の銅線が切れかかっていて、その部分だけ熱を持っている状態です。ここは掃除では手が届きません。
風が弱くなっていて、音も前と違うなら、中の部品が弱っています。数年使っているなら、寿命が来たと考えたほうが早いです。
吸込口と吹出口の掃除は5分で終わる
ホコリが原因だったときの直し方です。必要なのは歯ブラシと綿棒だけで、5分あれば終わります。
ステップ1 プラグを抜いて、本体が完全に冷めたことを確かめます。熱いうちに触らないでください。
ステップ2 吸込口のカバーを外します。ほとんどの機種は、回すか引くだけで外れます。外れないタイプは無理をせず、そのまま次へ進みます。
ステップ3 たまった髪の毛とホコリを、歯ブラシでかき出します。奥のほうは掃除機の細いノズルで吸います。強く押しつけないのがコツです。
ステップ4 吹出口は綿棒で外側からホコリを払います。奥の網目に詰まっているときは、冷風を出しながら綿棒でかき出すと落ちやすいです。ホコリが飛ぶので、正面から覗きこまないでください。
掃除が終わったら、温風で1分ほど使ってみます。においが消えていれば解決です。
- 水や洗剤を使わない。湿らせた布も内部には入れない
- 外せない部分を無理に分解しない
- 先のとがった金属の道具を使わない
この3つを外すと、直すつもりが壊すほうに回ります。とくに分解は、そのあと修理も回収も断られる原因になるので避けてください。
掃除で消えないなら修理費5,000円が目安
掃除をしてもにおいが残った場合の判断です。買って1年以内なら修理、それ以上なら買い替えが現実的になります。
1年以内であれば、メーカー保証が使える可能性があります。保証書か購入時のレシートを探して、まずメーカーの窓口に連絡してください。無償で直ることがあります。
保証が切れている場合、修理代の相場は5,000円前後とされています。家電量販店の記事に出ている目安の金額で、機種や壊れた場所によって前後します。実際の金額は見積もりを取らないと分かりません。
ここで、新品の値段と並べて考えます。売り場には3,000円台のドライヤーもあるので、修理代のほうが高くなることが珍しくありません。3年以上使っているなら、直してもまた別のところが弱っていきます。
迷ったときの分け方はこうです。1年以内は修理、1年から3年は見積もりを聞いてから、3年を超えていれば買い替え。この形なら大きく外しません。

保証書が見つからなくても、買った店のアプリに購入履歴が残っていることがあります。先に見てみてください。
月1回の掃除でにおいは出なくなる
買い替えたあと、同じことを繰り返さないための話です。月に1回、吸込口のホコリを取るだけで、焦げたにおいはほぼ防げます。
パナソニックも、性能が落ちるのを防いで安全に使うために、月1回以上の手入れをすすめています。家族で1台を使っているなら、2週に1回にすると安心です。
あわせて、次の3つを変えてみてください。どれも手間はかかりません。
1つめ コードを本体に巻きつけないこと。巻いて片づけると、付け根に力がかかって中の線が切れます。ゆるく束ねるか、フックにかけます。
2つめ 使ったあとすぐにしまわないこと。熱が残ったまま引き出しに入れると、本体にも周りにも負担がかかります。冷風で30秒ほど冷ましてから電源を切ると、そのぶん早く冷めます。
3つめ 髪から10センチ以上離して使うこと。近づけすぎると吸込口が髪を吸いやすくなり、詰まりが早く進みます。
においが出たときにすぐ気づけたのなら、それだけで大きな事故は避けられています。あとは冷ましてから、掃除を試すかどうかを決めるだけです。

買ったばかりかどうかで見方が変わるんですね。うちのは3年目なので、掃除して駄目なら買い替えます。
ライター日比野多くの製品をレビューしてきたガジェットライター。資格勉強にiPad+互換ペンを愛用しています。販売店などからリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。


