冬の前に古いホットカーペットを片づけたいのに、2畳の物が何ごみになるのか、切れば普通のごみで出せるのかが分からない。ホットカーペットの捨て方は、粗大ごみに出すのが基本で、切って普通のごみにできるかどうかは自治体ごとに決まっています。中には電熱線が通っていて、普通のはさみでは切れず、切り口で手を切りやすいので、切るのは自治体が認めていて道具がそろっているときだけにしてください。自治体の分別サイトと不用品回収会社のコラムをもとに、何ごみかの調べ方、粗大ごみの出し方、切る手順、切らずに手放す方法を書きました。
何ごみかは自治体で決まり、30〜50cmを超えると粗大ごみ
ホットカーペットが何ごみになるかは、全国で同じではありません。多くの自治体では、たたんで一番長い辺が30cmか50cmを超えると粗大ごみ、それより小さければ一般ごみ、という分け方です。境目の長さと、一般ごみのときに燃えるごみか不燃ごみかは、自治体ごとに違います。
相模原市の家庭ごみ分別サイトでは、ホットカーペットは粗大ごみで、たたんで30cm未満の物は一般ごみ、と案内されています。不用品回収会社がまとめた例では、町田市は不燃ごみで30cmを超えると粗大ごみ、越谷市は燃えるごみで50cmを超えると粗大ごみ、というように、同じ関東でも扱いが分かれています。
調べ方は、自治体のごみ分別サイトか分別辞典で「電気カーペット」か「ホットカーペット」を引くのが確実です。コントローラーとコードは、本体と分けて小型家電の回収ボックスや金属類に出すよう決めている自治体もあるので、同じページで一緒に確かめてください。載っていなければ、ごみの担当課に電話で聞けば、その場で答えてもらえます。
粗大ごみに出す手順は申し込み、処理券、指定日の3つ
一番手間が少なく、費用も安いのが粗大ごみです。自治体の粗大ごみ受付センターに電話かインターネットで申し込み、コンビニで処理券を買って貼り、指定された日の朝に指定の場所へ出す、この3つで終わります。
手数料は自治体と大きさで違い、不用品回収会社のコラムでは、2026年9月時点で200〜1,500円ほどの例が載っています。相模原市の戸別収集は、ホットカーペットで400円です。2畳以下と2畳以上で料金を分けている自治体もあるので、申し込むときに畳数を聞かれたら答えられるようにしておきます。
気をつけるのは時期です。年末年始と3〜4月の引っ越しの時期は申し込みが集まり、回収まで2週間以上待つことがあります。冬の前に片づけたいなら、10月のうちに申し込んでおくと、待たされずに済みます。処理券は貼る前に名前と日付を書き、雨でもはがれないよう本体の見える場所に貼ってください。
自治体の処理施設に自分で持ち込む方法もあります。重さで料金が決まり、10kgごとに200〜400円ほどの例があります。車があって、ほかの粗大ごみもまとめて出したいときに向きます。予約が要る施設が多いので、行く前に電話で確かめます。
切って普通のごみにできるのは、自治体が認めたときだけ
切って小さくすれば、粗大ごみの手数料がかからずに出せます。ただし、どこでもできるわけではありません。切って一般ごみに出せるかどうかは自治体ごとに決まっていて、認めていない自治体では、切っても粗大ごみのままです。切る前に、分別サイトで「切れば一般ごみ」と書いてあるかを見てください。
認めている自治体では、一般ごみの袋に入る大きさ、たいてい30cmか50cm未満に切ります。切ったあとの分け方も自治体で違います。カバーの布は、綿やウールなどの天然の繊維なら燃えるごみ、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維なら不燃ごみ、と分ける自治体があります。中の電熱線は、不燃ごみか金属類になることが多いです。
コントローラーは電気製品なので、本体と一緒の袋には入れません。小型家電の回収ボックスか不燃ごみか、自治体の案内に従います。切る前にこの3つ、カバーの布、電熱線、コントローラーがそれぞれ何ごみになるかを調べておかないと、切ったあとに出し先が分からなくなります。
切る手順は電源を抜き、はがして、電熱線を30cm以内に
切ると決めたら、道具をそろえてから始めます。万能はさみか大型のカッター、手を守る手袋、マスク、ごみ袋の4つを用意し、コンセントを抜いてから、コントローラーを外す、表と裏の布をはがす、電熱線を30cm以内に切る、の順に進めます。不用品回収会社のコラムでは、かかる時間は10分から1時間とされています。
2. コントローラーとコードを、本体との付け根で切り離す。コントローラーは別に置いておく
3. 縁の縫い目を切り、表と裏の布をはがして、中の電熱線と電熱部を出す
4. カバーの布を、自治体の一般ごみの大きさに合わせて30cmか50cm未満に切る
5. 電熱線と電熱部を、万能はさみで30cm以内に切り分ける。切り口は袋の内側に向ける
6. 布、電熱線、コントローラーを自治体の分け方に従って袋に入れ、口をしばる
普通の家庭用はさみでは、布が厚くて切れません。刃の長い万能はさみか、刃を大きく出せるカッターと、下に敷く段ボールを用意してください。カッターは、床の上で引くと床が傷つくので、必ず段ボールか古いカーペットを敷きます。
マスクを勧めるのは、古いカーペットの中にたまったほこりとダニが、はがすときに舞うからです。作業は換気のよい部屋か外でやり、終わったら掃除機をかけます。子どもがいる家では、電熱線の切れ端が床に落ちたままにならないよう、その場で袋に入れていきます。
電熱線で手を切る、硬くて進まないなら、切るのをやめる
切る作業で一番多いけがは、電熱線の切り口で手を切ることです。電熱線は端から端まで張り巡らされた硬い金属線で、切ったあとの断面がとがるので、軍手より刃物用の手袋を着けて、切り口を自分の手と反対に向けて作業します。不用品回収会社のコラムでも、電熱線で手を切る恐れが最初の注意に挙げられています。
やってみて、はさみが進まない、腕が疲れて手元が不安定になる、と感じたら、そこで切るのをやめてください。厚みのある2畳や3畳の物は、1時間かけても終わらないことがあります。途中で止めた物は、そのまま粗大ごみに申し込めば出せるので、無理に続けて手を切るほうが損です。
切るのが向くのは、1畳以下のホットマットや、薄い1人用の物です。2畳以上の厚い物は、粗大ごみの手数料を払ったほうが、時間とけがの心配を考えると安く済みます。手数料が数百円の自治体なら、切る時間の分だけ粗大ごみのほうが確実です。
切らずに手放す方法は量販店の引き取り、売る、譲るの3つ
粗大ごみの回収日まで待てない、まだ使える物を捨てたくない、という人には別の出し方があります。買い替えなら家電量販店の引き取り、5年以内で動く物ならリサイクルショップかフリマアプリ、急がないなら知人に譲る、この3つです。
| 方法 | 費用の目安 | 向く人 |
|---|---|---|
| 自治体の粗大ごみ | 200〜1,500円 | 急がない。一番安く確実に出したい |
| 家電量販店の引き取り | 550〜1,650円ほど | 新しい物を買う。店に持ち込める |
| リサイクルショップ・フリマ | 無料。売れれば収入 | 5年以内で汚れがない。9〜11月に出せる |
| 不用品回収業者 | 4,000円〜 | その日のうちに出したい。ほかの不用品もある |
家電量販店は、買い替えでなくても持ち込めば有料で引き取る店があります。不用品回収会社のコラムに載っている2026年9月時点の例では、エディオンが550円から、ケーズデンキとヨドバシカメラが1,100円から、ヤマダデンキが1,650円からです。店と大きさで変わるので、持ち込む前に店に電話で聞いてください。
売るなら、時期は9〜11月の冬の前が向きます。買ってから5年以内で、汚れとにおいがない物が条件で、洗えるカバーは洗い、本体は2時間ほど温めてから掃除機をかけておくと、査定が下がりにくくなります。夏に出すと値が付きにくいので、次の秋まで置いておくかどうかで決めます。
不用品回収業者に頼むときは、一般廃棄物の許可か自治体の委託があるかを確かめてください。突然家に来る業者と、無料回収をうたう業者は、あとから高い料金を請求される事例があるので使いません。見積もりは2〜3社から取って比べます。
迷ったら粗大ごみ、急ぐなら量販店、切るのは最後
ホットカーペットの捨て方は、粗大ごみに申し込むのが基本で、切るのは自治体が認めていて、薄い物で、道具がそろっているときだけです。自治体の分別サイトで何ごみかを調べ、粗大ごみで出せるなら申し込み、急ぐなら量販店の引き取り、切るのは最後の選択にする、この順で決めれば失敗しません。
切ると決めたら、コンセントを抜いて冷ましてから、コントローラーを外し、表裏をはがして、電熱線を30cm以内に切ります。刃物用の手袋とマスクを着け、切り口は手と反対に向けてください。はさみが進まなければ、その場でやめて粗大ごみに切り替えます。
まず、お住まいの自治体の分別サイトで「ホットカーペット」を引いてください。粗大ごみの手数料と、切れば一般ごみになるかどうかが、その1ページで分かります。手数料が数百円なら、そのまま申し込んで回収日を待つのが、一番早くて安全です。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)




