少年野球を始めた子のグローブが、半年でカサカサに固くなってきた。原因は、練習のあとに土を落とさないまま置いていることと、オイルの回数と量が分からず、塗らないか塗りすぎるかのどちらかになっていることです。野球グローブの手入れは、使ったあとのブラシと乾拭きを毎回、オイルは1〜2週間に1回、布に少量を取って薄く塗る、これだけで足ります。ミズノの公式マガジンと野球用品店の案内をもとに、回数、塗り方、オイルの種類の違い、雨の日の乾かし方、新品の慣らし方まで、初めて手入れをする保護者向けに書きました。
使ったあと毎回やるのはブラシと乾拭き、捕球面を下に置く
練習や試合のあとに毎回やることは、オイルではありません。ブラシで土と砂を落とし、乾いた布で全体を拭き、捕球面を下にして風の通る場所に置く、この3つだけです。ミズノの公式マガジンでも、オイルを塗らない日は乾拭きだけでよい、と書かれています。
ブラシは馬毛など柔らかい毛の物にして、ウェブや指の間、ひもの周りは古い歯ブラシで落とします。土が付いたまま置くと、革が土の水分を吸って乾燥し、次にオイルを塗ったときに汚れまで一緒に吸い込みます。乾拭きは、手にはめたまま拭くと形が崩れません。
置き方は、捕球面を下、指先を下にします。捕球面を上にして置いたり、かばんに入れっぱなしにしたりすると、ポケットがつぶれて形が変わります。袋にしまい込むと汗の湿気が抜けず、においとカビの元になるので、家では外に出しておいてください。
持ち運ぶときは、ボールを1つ握らせてかばんに入れます。ボールがなければ、新聞紙を丸めてガムテープで巻いた物でも代わりになります。ミズノのクラフトマンも、かばんの中で押されて形が崩れるのを防ぐために、この方法を案内しています。
オイルを塗るのは1〜2週間に1回、革がカサついたとき
オイルは毎日塗る物ではありません。買った直後の固い時期は週に1回、慣れてきたら1〜2週間に1回、これがミズノの案内する回数です。週末しか使わない少年野球なら、2〜3週間に1回でも足ります。
回数より確かな目安は、革の表面です。捕球面を指で触って、カサカサして白っぽく乾いていたら塗るとき、しっとりしていればまだ要りません。野球用品店のコラムでも、回数に正解はなく、革がカサついてきたと感じたときに塗る、と案内されています。
塗りすぎだけは避けてください。オイルを多く塗ると、革が必要以上に油を吸って重くなり、一度重くなったグローブは元に戻りません。柔らかくなりすぎて型も崩れます。少年用のグローブは軽さが大事なので、足りないかな、と思う量で止めるのが正解です。
塗り方は汚れを落としてから、布に少量、薄く伸ばして乾拭き
塗る順番で一番大事なのは、汚れを落としてから塗ることです。ブラシとクリーナーで土と黒ずみを落とし、布かスポンジに少量のオイルを取って薄く伸ばし、1時間から一晩置いて乾いた布で拭き取る、この順番です。汚れの上からオイルを塗ると、革が汚れを吸い込んで黒くなり、重くなります。
2. クリーナーかレザーローションを布に少量取り、黒ずんだところを拭く。30秒ほど拭いたら乾いた布で拭き取る
3. 保革油を布かスポンジに少量取り、捕球面と指の外側に薄く伸ばす。よく曲げるところだけ少し重ねる
4. 手の甲側はほとんど塗らなくてよい。ひもにも薄く塗ると切れにくくなる
5. 1時間から一晩置いて、きれいな布で全体を乾拭きし、余った油分を取る
量の目安は、布に取ったオイルが指先に少し付く程度です。グローブ全体に伸ばして、表面が少しだけ濡れた色になれば十分で、テカテカになるまで塗る必要はありません。固形の保革油は、液体より一度に付く量が少ないので、初めての人は固形から始めると塗りすぎになりにくいです。
汗が当たる手の入れ口や親指の内側は、指で直接オイルを取って塗ると、体温で柔らかくなって革に入りやすくなります。ただし塗り込む場所はそこだけにして、全体は布で薄く、と分けてください。メッシュやスエードの部分にはクリーナーもオイルも使わず、ブラシで払うだけにします。
保革油、ローション、ワックスの違いと最初に買う1本
売り場に並ぶ手入れ用品は、役目で3つに分かれます。汚れを落とすクリーナーとローション、革に油分を戻す保革油、表面を守って艶を出すワックス、この3つです。最初の1本は、固形の保革油があれば足ります。
| 種類 | 役目 | 使うとき |
|---|---|---|
| クリーナー・レザーローション | 黒ずみと古い油分を落とす。ローションは軽い保革も兼ねる | 汚れが目立つとき。使う回数が多い子は週1回 |
| 保革油(固形・液体・ジェル) | 革に油分を戻して、ひび割れと乾燥を防ぐ | 1〜2週間に1回。革がカサついたとき |
| ワックス | 表面を守り、艶を出す。捕球面用はボールが止まりやすくなる | なくてもよい。試合前に塗る人もいる |
スワロースポーツの案内では、使う回数が多いグローブにはレザーローションが向く、とされています。ローションは汚れを落としながら軽く油分を入れるので、週末の練習ごとに1本で済ませたい家庭に向きます。ローションだけで革がまだ乾くなら、そのあとに保革油を少し足します。
専用でない油は使わないでください。靴用のミンクオイルを塗って革のコシが抜けた、という声が野球用品店のコラムに載っています。台所の油やベビーオイルも同じで、革が伸びすぎて型が戻りません。合成皮革のグローブは、革ではないのでオイルを吸いません。汚れを拭くだけにして、手入れの方法はそのグローブの説明書で確かめてください。
雨でぬれたら布を詰めて日陰で2〜3日、ドライヤーは使わない
雨の練習で濡れたグローブは、乾かし方を間違えると固くなります。泥を落としてポケットに乾いた布を詰め、タオルで全体をくるみ、布を替えながら日陰で2〜3日かけて自然に乾かします。乾ききってから、薄くオイルを塗って油分を戻します。
ミズノの案内では、まず汚れを落とし、ポケットに乾いた布を入れ、さらに乾いたタオルで全体をくるんで、こまめに取り替える、となっています。布を詰めるのは、乾く途中でポケットがつぶれるのを防ぐためです。生乾きの段階で一度薄くオイルを塗る、と案内する用品店もあるので、革が乾いて白っぽくなってきたら、完全に乾く前に少しだけ塗っても構いません。
やってはいけないのは、ドライヤーで乾かすことと、ストーブの前に置くことです。革が縮んでひび割れ、二度と柔らかくなりません。直射日光も同じです。濡れたまま袋に入れて次の週末まで放置するのも、カビと固くなる原因になるので、帰ったらその日のうちに布を詰めてください。
新品は最初の2〜3回だけ多めに塗り、ボールを握らせて慣らす
買ったばかりのグローブは、革が乾いていて油分が入っていません。最初の2〜3回だけは捕球面、背面、ひもの全部に十分にオイルを塗り、そのあとは薄くに切り替えます。スワロースポーツの案内でも、新品にはオイルが塗られていないので、最初は充分に、と説明されています。
塗ったあとは時間を置いて、布で余分を拭き取ります。液体のオイルは革に入りやすいので、新品でも塗りすぎには気をつけてください。オイルが入ると革が伸びやすくなって型も付けやすくなるので、そのあとにキャッチボールで慣らします。
型付けは、ボールを握らせて置いておくのが一番手軽です。毎日1回、5分でも手にはめて開いたり閉じたりすると、1か月半ほどで使える状態になる、と手入れの専門店が書いています。湯につけて揉む型付けは、革の油分が抜けるので家ではやらないでください。固くて開かないときは、買った店に型付けを頼むほうが、革を傷めずに済みます。
乾拭きは毎回、オイルは2週間に1回で足りる
野球グローブの手入れは、毎回のブラシと乾拭き、1〜2週間に1回の薄いオイル、この2つに分けて考えると続きます。汚れを落としてから塗る、薄く塗って乾拭きで終える、濡れたら布を詰めて日陰で乾かす、この3つを守れば、革は固くならずに使えます。
オイルの種類は、最初は固形の保革油1つで足ります。汚れが目立ってきたらクリーナーかローションを足し、艶が欲しければワックス、という順で増やしてください。新品のときだけ2〜3回多めに塗って、ボールを握らせて慣らします。
まず、子どものグローブの捕球面を指で触ってみてください。カサカサして白っぽければ、土をブラシで落としてから、布に少量のオイルを取って薄く伸ばすところから始めます。しっとりしていれば、ブラシと乾拭きだけで、次の週末まで置いておいて大丈夫です。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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