電気毛布を洗濯機に入れるのが怖くて、ひと冬そのまま使い続けていませんか。
中に電熱線が通っているので、雑に回すと断線して次の冬に使えなくなります。ただ、手洗いなら浴槽で30分ほど、力もほとんど要りません。
洗濯表示の見方から、浴槽での押し洗い、ねじらない脱水、竿2本での干し方まで、家で安全に終わらせる流れを書きます。
電気毛布の手洗いは押すだけ。ねじると断線して危ない
電気毛布の手洗いで守ることは1つだけです。
上から押して洗い、押して水を切る。ねじる、絞る、こする、もむはしない。これで電熱線は傷みません。
両手でねじって絞ると、中の電熱線がよじれて断線します。断線した電気毛布は、通電したときに発熱が偏って発火の原因になると、クリーニング会社や家電メーカーが注意を出しています。
洗いたいけれど怖い、という気持ちはこの1点を守れば解決します。あとは水温と洗剤と干し方だけです。
洗う前に見るのは洗濯表示とコネクタの2か所
洗い始める前に、電気毛布の裏側についているタグを見てください。
桶のマークに×が付いていなければ家で洗えます。手のマークがあれば手洗い、数字だけなら洗濯機も使えます。数字はその水温までなら洗ってよいという意味です。
桶に×が付いていたら水洗いはできません。その場合はカバーだけ洗い、本体は固く絞ったタオルで拭きます。
もう1か所がコネクタです。コントローラーとつながる差し込み口が本体側に残るので、ここを最初に確認しておきます。
コントローラーと電源コードは必ず外します。外し忘れたまま水に入れると、その時点で使えなくなります。
手洗いが向くのはドラム式しかない家と大判サイズ
洗濯機で洗える表示があっても、手洗いを選んだほうがいい家があります。
ドラム式洗濯機しかない家と、洗濯機のネットに入り切らない大判の電気毛布は、手洗い一択です。
ドラム式は上から落として叩く洗い方なので、コネクタの接続部と発熱体を傷めます。家電メーカーも「ドラム式は控えてください」と書いています。
縦型の洗濯機がある家でも、5年以上使った古い電気毛布は手洗いのほうが安全です。生地が弱っていると、弱水流でも電熱線がずれます。
反対に、縦型があって洗濯表示に数字だけが付いている新しめの電気毛布なら、毛布コースか手洗いコースで回して構いません。脱水を1分にすれば手洗いと同じ安全さです。
| 家の状況 | 向く洗い方 | 理由 |
|---|---|---|
| ドラム式しかない | 手洗い | 叩き洗いで発熱体が傷む |
| 縦型があり表示は数字だけ | 洗濯機(毛布コース、脱水1分) | 弱水流なら負担が少ない |
| 縦型があり手のマーク | 手洗い | 表示どおりが安全 |
| ダブル以上の大判 | 手洗い | ネットに入らず偏って回る |
| 5年以上使った | 手洗い | 生地が弱く線がずれやすい |
電気毛布を浴槽で手洗いする手順は5つ
たらいに入らないので、場所は浴槽が一番楽です。
浴槽に10cmほどのぬるま湯をため、おしゃれ着用洗剤を溶かし、たたんだ電気毛布を20回押して、すすぎ2回、ふちにかけて脱水。ここまで30分あれば終わります。
手順1 コントローラーを外してホコリを払う
コントローラーと電源コードを本体から抜きます。
次に物干し竿にかけて、手のひらで軽くたたきます。ホコリと髪の毛を先に落としておくと、洗ったあとの水が濁りにくく、すすぎが1回減ります。
襟元や足元に汚れが目立つところがあれば、おしゃれ着用洗剤の原液を少しつけて、指の腹で軽くたたいておきます。
手順2 浴槽に30℃以下のぬるま湯と洗剤を入れる
浴槽に深さ10cmほど、40リットル前後のぬるま湯をためます。
水温は30℃以下にしてください。洗濯表示に数字があれば、その数字以下です。熱いお湯は電熱線の被覆と生地を傷めます。
洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤です。水4リットルに10mlが目安なので、40リットルなら100mlになります。粉末洗剤は溶け残りがコネクタに入るので使いません。
手順3 びょうぶだたみで沈めて20回押す
電気毛布を、汚れた面が外に出るように表、裏、表、裏と折り返すびょうぶだたみにします。
コネクタの受け口は内側に折り込み、たたんだまま静かに沈めます。
あとは上から両手で押して、浮かせて、また押す。これを20回ほど繰り返します。腰がつらい人は、浴槽の中に入って足で踏んでも構いません。踏むのも押すのと同じで、ねじりが入らないからです。
汚れが残る場合は、そのまま1時間ほど浸けてから、もう一度20回押します。
手順4 すすぎは2回。コネクタ周りは念入りに
洗剤液を抜き、新しい水をためて、洗いと同じように押してすすぎます。
これを2回。水が濁らなくなり、泡が出なくなれば終わりです。
コネクタの受け口は洗剤が残りやすく、残ると故障につながります。折り込んだ部分を開いて、そこだけ水を流しながら押してください。
柔軟剤を使うなら2回目のすすぎで入れます。静電気が減り、肌ざわりも戻ります。
手順5 脱水は浴槽のふちに30分かけるだけ
すすぎ終わったら、絞らずに持ち上げて浴槽のふちにかけます。
そのまま30分から1時間おくと、水が自然に落ちます。上から手で押して水を切るのは構いませんが、ねじるのは最後まで禁止です。
縦型洗濯機がある家は、洗濯ネットに入れて30秒から1分だけ脱水にかけると、干す時間が短くなります。1分を超えると発熱体がよじれるので、時間は必ず短くします。
干すのは竿2本のM字。晴れが2日続く日に洗う
干し方で失敗すると、洗った意味がなくなります。
物干し竿を2本使ってM字にかけ、直射日光を避けた風通しのいい場所で、途中で裏返しながら乾かすのが基本です。
竿1本にかけると、内側が重なって乾きません。竿が1本しかない家は、ハンガーを何本か通して浮かせ、生地の間に風の通り道を作ります。
乾くまでは丸1日から2日みておいてください。厚手の電気毛布は夕方までに乾き切らないことが多いので、洗うのは晴れが2日続く日です。
生乾きのまま取り込むと、においとカビの原因になります。ここは天気予報を見て日を選ぶだけで防げます。
洗うのはしまう前の1回でいい。シーズン中はカバーで守る
電気毛布を洗う回数は多くなくて大丈夫です。
春にしまう前の1回を基本にして、シーズン中は本体を洗わずカバーやシーツを洗うほうが、電気毛布は長持ちします。
洗うたびに電熱線には負担がかかります。冬の間に何度も水に浸けるより、カバーをかけて汚れを本体に付けない形にしたほうが、断線のリスクは下がります。
シーズン中に汗のにおいが気になったら、使ったあとに日陰で広げて風を通してください。それでも気になるときは、固く絞ったタオルで表面を拭き、布団クリーナーか掃除機でダニとホコリを吸います。
洗えない表示の電気毛布も、この方法なら清潔に保てます。
乾いたら光に透かして発熱体を確認してから収納
洗い終わりは、乾いたことではなく、発熱体の確認まで済んだことです。
取り込む前に電気毛布を光に透かし、中の線がねじれたり寄ったりしていないかを見てから収納すると、次の冬に安心して電源を入れられます。
線がよじれているのを見つけたら、その電気毛布は使わないでください。メーカーに相談するか、買い替えます。
問題がなければ、購入時の箱か袋に入れて湿気の少ない場所にしまいます。防虫剤は電気部品を傷めることがあるので、袋の中には入れず、外側に置きます。
次の冬は、出したときに軽くはたいて日陰で1日風を通してから使い始めると、しまっている間のにおいも抜けます。
- 洗濯表示の桶に×がなければ家で洗える
- コントローラーを外し、コネクタは内側に折る
- 30℃以下のぬるま湯とおしゃれ着用洗剤で20回押す
- すすぎ2回、脱水は浴槽のふちで30分
- 竿2本のM字で陰干し、晴れが2日続く日に洗う
- 乾いたら光に透かして線を確認してから収納
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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