空気清浄機をつけたら、風から酸っぱい臭いがする。部屋をきれいにするはずの家電が臭うと、使うのをやめたくなりますよね。
臭いの原因は、たいていフィルターか加湿トレーの汚れです。場所が分かれば、掃除は1か所ずつで済みます。
臭いの出どころの探し方と、部品ごとの掃除の方法を順番に紹介します。
空気清浄機の臭いは汚れと雑菌と部屋の臭いの3つが原因
空気清浄機の臭いは、たまった汚れ、水まわりの雑菌、部屋から移った臭いのどれかが原因です。どんな臭いかで、ある程度は見当がつきます。
酸っぱい臭いは加湿フィルターとトレーの雑菌を疑う
酸っぱい臭いがするなら、まず疑うのは加湿まわりです。
加湿フィルターはいつも湿っていて、汚れが酸化しやすい部品です。トレーやタンクの水でも、雑菌やカビが増えます。
カビは湿度60〜80%で増えやすいとされています。加湿機能付きの空気清浄機は、この条件に入りやすいです。
タバコや焼肉の臭いは脱臭フィルターにたまっている
部屋でタバコを吸ったり、焼肉をしたりする家では、脱臭フィルターに臭いがたまります。
たまりすぎると、取り込んだ臭いを逆に出してしまうことがあります。ペットの臭いでも同じことが起きます。
ホコリや油の臭いは本体の吸込口と吹出口についている
フィルターがきれいでも、吸込口や吹出口の汚れが臭うことがあります。キッチンの近くに置いていると、油煙もつきます。
空気清浄機の掃除の前にフィルターを1枚ずつ戻して臭いの場所を探す
フィルターを全部外して運転し、1枚ずつ戻していくと臭いの場所が分かります。全部を洗うのは大変なので、先に場所を絞りましょう。
次の方法は、パナソニックが案内している探し方です。
- 窓を開けて換気する
- フィルターを全部外し、一番強い風で運転する
- 臭うなら本体の汚れ、臭わないならフィルターが原因
- 集じんフィルターだけ付けて運転する
- 臭わなければ脱臭フィルターも付けて運転する
- 臭わなければ加湿フィルターも付けて運転する
付けたときに臭いが出たフィルターが原因です。そのフィルターの掃除に進んでください。
「全部外して運転して大丈夫なの?」と心配になるかもしれません。短い時間の確認ならメーカーも案内している方法ですが、終わったら必ずフィルターを元に戻しましょう。
集じんと脱臭のフィルターは水洗いせず掃除機で掃除する
集じんフィルターと脱臭フィルターは、水で洗わず掃除機でホコリを吸い取ります。濡らすと性能が落ちるものが多いからです。
集じんフィルターは掃除機を強く押し当てない
パナソニックの機種なら、掃除機を当てるのは黒い面だけです。白い面は手入れをしません。
ノズルを強く押しつけると、フィルターが傷みます。軽く当てて動かせば十分です。
吸い取りにくいホコリは、細いブラシで浮かせてから吸うと楽に取れます。
脱臭フィルターの臭いは陰干しや天日干しで軽くなる
脱臭フィルターは、両面のホコリを掃除機で吸い取ります。そのあと、臭いが残っていたら干してみましょう。
パナソニックは、冬なら丸1日、夏なら半日の天日干しを目安にしています。濡れないように、雨の日は避けてください。
干し方の案内は機種によって違うので、干す前に説明書を見ておくと安心です。
アズマ フィルター掃除用ブラシ 空気清浄機 エアコンブラシ BA665
空気清浄機のフィルターのホコリを浮かせるブラシ
加湿フィルターの酸っぱい臭いはクエン酸のつけ置きで掃除する
加湿フィルターとトレーは、クエン酸水に2時間つけ置きすると白い固まりが落ちます。白い固まりは水道水のミネラルなどが固まったものです。
シャープが案内している分量は次のとおりです。
- 40℃以下の水かぬるま湯を1L用意する
- クエン酸を約6g(大さじ3分の2杯)溶かす
- 加湿フィルターとトレーを入れて2時間つける
- クエン酸が残らないように水でよくすすぐ
熱いお湯のほうが汚れが落ちそう、と思うかもしれません。ですが、シャープの案内は40℃以下なので、熱いお湯は使わないでください。
クエン酸は肌が荒れることがあるので、ゴム手袋をつけましょう。
加湿フィルターのつけ置きに使える粉末のクエン酸
クエン酸で残った空気清浄機の臭いは別の水に重曹を溶かして掃除する
クエン酸のあとに、重曹水で約60分つけ置きすると水あかと臭いが取れます。同じ水に混ぜず、必ず別々に使います。
- 水1Lに重曹を約36g(大さじ4杯)溶かす
- すすいだ加湿フィルターとトレーを約60分つける
- 重曹が残らないように水でよくすすぐ
- 汚れがひどければ、クエン酸からもう一度くり返す
クエン酸と重曹を混ぜると、大量の泡が出ます。汚れや臭いを落とす力もなくなるので、一度に済ませようとしないでください。
すすぎが足りないと、それ自体が臭いの原因になります。本体の変形や色の変化につながることもあるので、ここは時間をかけましょう。
臭いが残ったときのつけ置きに使える粉末の重曹
空気清浄機の臭いを防ぐ掃除の回数は部品ごとに決めておく
掃除の回数は、フィルターの表面が2週間に1回、加湿フィルターと本体が1か月に1回を目安にします。カレンダーに入れておくと忘れません。
| 部品 | 回数の目安 | 掃除の方法 |
|---|---|---|
| 吸気口とプレフィルター | 2週間に1回 | 掃除機で吸う |
| 集じんフィルター | 2週間に1回 | 掃除機で吸う |
| 脱臭フィルター | 1か月に1回 | 掃除機で吸う |
| 加湿フィルターとトレー | 1か月に1回 | 押し洗いかつけ置き |
| 本体の外側 | 1か月に1回 | 固く絞った布で拭く |
| タンクの水 | 毎日 | 水道水に入れ替える |
毎回全部やるのは大変、という人は、タンクの水の入れ替えだけでも毎日続けてみてください。水を入れたままにしなければ、雑菌が増えるのを抑えられます。
タンクには水道水を入れます。塩素の入っていないミネラルウォーターは、雑菌が増えやすいので避けましょう。
洗った部品は、しっかり乾かしてから戻します。ただし、パナソニックの加湿フィルターは軽い押し洗いなら濡れたまま使えて、乾燥機は縮むので使えません。しまうときは十分に乾かしてください。
掃除しても臭いが消えないならフィルター交換かメーカー点検に進む
掃除をしても臭いが消えないフィルターは交換し、本体が臭うならメーカーに点検を頼みましょう。臭いが染みついたフィルターは、洗っても取れないことがあるからです。
フィルターの交換を考える3つの場面
- 集じんフィルターを付けて、一番強い風で半日運転しても臭う
- 脱臭フィルターを干しても臭いが消えない
- 空気がきれいになるまでの時間が、買ったころの倍以上かかる
10年交換不要とうたうフィルターでも、タバコや油煙が多い部屋では早く傷むことがあります。年数だけで判断せず、臭いが消えるかどうかで決めましょう。
本体が臭うときは換気しながら運転してから相談する
フィルターを外しても臭うときは、本体の中か吹出口の汚れです。窓を開けて、フィルターなしで半日ほど運転してみてください。
それでも臭うなら、自分で分解せずにメーカーへ相談します。自分で分解すると、故障の原因になります。
最初にやるのは、フィルターを外して運転し、臭いの場所を確かめることです。場所が分かれば、掃除する部品が決まります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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